地下鉄一岡線迷走神経午前10時

ハロヲタのための24のガヴォット第10番嬰ヘ短調 迷走神経午前10時


 僕の歌はサヨナラだけ 



♪突き刺すような雨よ降れ 心の中まで洗い流せ
 忘れることはたやすくても 痛みを今は受け止めていたい
 せめてこの街に恋を知ってる雨よ降れ
 なぐさめの前に
 やさしい歌が街を潤し 君まで包んで運び去ってしまう
 別れの時は 僕が歌うとき
 僕の言葉は 君へのサヨナラ

吉田拓郎の”今はまだ人生を語らず”に収録されていた
拓郎の数多くの名曲のなかでも最高傑作といってもいい作品
これほど説得力にあふれた作品はほかに見当たらない
拓郎の嬰へ短調はこの曲のほかに大ヒットした 旅の宿 なんかもある。
平行調イ長調の曲には 青春の詩 というのがある


時は70年代 

♪飛行機乗っ取り 革命叫び

 血と汗にまみれること  あー それも青春

およそ先進国で革命を経験していない国はない。 
ただ1つ ニッポン という国を除いては・・・
ニッポンは民主国家 ということになっているが 、
それは民衆が革命によって勝ち取ったものではない。
敗戦という形で押し付けられた形だけの民主主義である。
だから いつファシズムに逆戻りしてもおかしくない。

 
1970年頃から革命勢力に対する憎悪感情の生成が意図的になされるようになった。

巧妙に利用されたあさま山荘事件
革命勢力を一掃するためにでっち上げられた三億円事件  

革命をするのに飛行機を乗っ取る必要なんてない。
すでに 革命勢力=暴力集団 というステレオタイプが 民衆の中に定着していた証拠だ 。

そして80年代   冬の時代 が到来した。
革命勢力はこの国から一掃され
国民は政府のいいなり  政府はアメリカのいいなり
経済的には独立国家の体裁をとるものの 軍事的には完全にアメリカの属国  

そんな中で文化は退廃し享楽的で無思想なものばかりになった。
音楽の中のロックスピリッツは失われていった  

そして90年代後半 1人のアーティストが ロックボーカリストオーディションに応募しました 。

落選はしましたがやがて5人組のユニットとしてデビューしました

 

穢れ♪叱られたって かまわない  

    あなたについてゆくと決めた  

    なのに 急じゃ (こわい)