地下鉄一岡線迷走神経午前10時

ハロヲタのための24のガヴォット第10番嬰ヘ短調 迷走神経午前10時


徒然草第10段(後半)

maasa00102008-06-28


後徳大寺大臣の、寝殿に、鳶ゐさせじとて縄を張られたりけるを、
西行が見て、「鳶のゐたらんは、何かは苦しかるべき。この殿の御心さばかりにこそ」とて、
その後は参らざりけると聞き侍るに、
綾小路宮の、おはします小坂殿の棟に、いつぞや縄を引かれたりしかば、
かの例思ひ出でられ侍りしに、「まことや、烏の群れゐて池の蛙をとりければ、
御覧じかなしませ給ひてなん」と人の語りしこそ、さてはいみじくこそと覚えしか。
徳大寺にも、いかなる故か侍りけん。


後徳大寺大臣が鳶がウザいからって縄を張ったって。それを見た西行
「鳶くらいいいじゃんwwww小っちぇえwwwww」とか言って、その家に行かなくなったとか。
綾小路宮の家にも縄が張ってあって、同じことやってるwwwwとか思ってたら、
実際は「カラスが池の蛙を食うから悲しくて縄を張った」と人づてに聞いた。
ま、誰にでも間違いはあるということで。
でもそれだったら後徳大寺大臣にも何か理由あったんちゃうの?


第10段の後半なんですが この部分が昔 中統 に出題されたことがありました。

中統 というのは愛知県の退職校長たちが作っていた組織で
中学3年生向けの統一テストを行っており その結果が高校入試の進路指導に使われていました。
いわば現在の受験産業がやってるようなことを天下り?した校長たちがやっていたわけです。

本番の高校入試に古文が出題される場合たいてい現代語訳がついているのですが
中統の問題には語釈はついていても現代語訳はついていないので
読みこなすにはかなりの読解力が必要になります
(おそらくゆとり世代の中学生では無理)

この文章も登場人物の関係が読み取れないと何のことかさっぱりわからず苦労するでしょう


そのときの設問の1つに

作者(兼好)の言いたかったことは何か というのがあって




正解は
























ものの本質を見る必要性


でした